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無意識に意識を向ける(口呼吸)

12月も半ばへとさしかかり、朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。

普段からからだを冷やさない様にこころがける事は、様々な感染症が流行る季節、免疫を保つ上で重要です。

 

生まれてから死ぬその瞬間までし続ける呼吸。瞑想や激しい運動をしている時には意識を向けますが、日々の毎瞬毎瞬の呼吸は無意識の領域です。これからの季節、特に気を付けたいのは、「無意識の口呼吸」です。

通常呼吸は鼻で行います。鼻呼吸では鼻毛や粘膜が外気に含まれるウィルス、菌、アレルギーを引き起こす物質等を体内に入れるのを防いだり、鼻腔を空気が通る間に適切な温度に調節したりします。対して口呼吸は、様々な物質を直接体内に入れてしまったり、口を乾燥させたり、外気温の調整もされずに空気をからだに取り込む事になります。

 

特に夜寝ている間は、口呼吸になりがちです。起きている間はエアコン等で室温を上げて過ごしていても、寝る時は暖房を切る人が多いのではないでしょうか?首から下は布団の中で温かくても、温度の下がった空気が口呼吸でそのまま体内に運び込まれる事で、からだの中が冷えてしまいます。

口呼吸がからだを冷やすのは冬に限らず、夏、寝ている間もエアコンを付けて室温を下げて口呼吸をしていると冷たい空気を体内に絶えず入れる事になり、夏でもからだの中を冷やします。

 

寝ている間に口呼吸になってしまっている人は、対策をとる事をおすすめします。口呼吸を防ぐ為のグッズを試したり、マスクをして寝てみたり、夜間室温がとても低くなる家にお住まいなら、夜間も温度を下げ過ぎないようにしたり、そもそも鼻が詰まっていて口呼吸をしているなら、まずは鼻の治療が先になります。

 

数えきれない回数を行っている呼吸。呼吸せずに人は生きて行けないけれど殆ど無意識に行っている。その一回一回が常にからだに影響を与えている呼吸。これまで当たり前にしていた呼吸に意識を向けてみる事で、からだ全体、免疫の働きの質も上げる事ができます。