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オーソモレキュラー療法

血液検査項目

先日数年ぶりに行った成分献血のオプションとしてついている”検査成績のお知らせ”が届きました。

 

今回献血分に加えて過去4回の献血の際の結果がハガキで送られてきました。

去年は都合が合わず、市の健康診断に行けなかったのでとてもありがたいです。

 

生化学検査7項目(コレステロール、γ-GTP等)、と血球計数検査8項目(赤血球数、白血球数等) 計15項目が医療用検査と同等の方法で測定されています。

 

血液検査はとても重要です。自分では未だ症状として感じられていない様々な病も血液検査では明らかになる事が多いです。病気の予兆を示し、このままの生活を続けていると病気になってしまうよ、と早い段階で知らせてくれる事があります。

 

10年程前、慢性的に疲れが取れず、なかなかやる気が出ない、という事がありました。

健康診断の血液検査は全てA判定。なのにこのしんどさ・・・。そんな時、同僚から分子整合栄養医学に基づいたオーソモレキュラー療法というものがある事を教えてもらいました。

 

オーソモレキュラー療法は栄養バランスの乱れが様々な症状を引き起こしていると考え、不足している栄養素をその人の至適量(最適量)補って生体恒常性や自然治癒力を高めて症状の改善を目指すものです。

 

この栄養素の至適量を知る為に、血液検査を行います。保険適用外の検査になる為、10年以上前で約2万円程かかりました。私が行った検査項目数は75。一つ一つの項目を通常の血液検査の基準値よりもずっと厳しい基準値で判定します。

 

例えば血清鉄、女性は一般的に40~180μg/dL ですが、40μg/dLの人と、180μg/dLの人は両方共基準値内のA判定になります。基準値の範囲は医療機関、健康診断毎に違っていますし、この基準値は常にデータ収集、研究等が重ねられ、病気の判定や予防に役立てられるようの各機関が頑張っておられますが、A判定だから問題はない、とは限りません。オーソモレキュラー療法では、この40~180μg/dLという数値内であっても、その人にとっての最適量を他の項目の数値と合わせみて見つけて行きます。

 

先日書いた十人十色のからだにも通じますが、血液検査の数値もその人のベストは、一般的な基準だけでは測れず、もっともっと複雑です。オーソモレキュラー療法は個人差を重要視し、血液検査の詳細な分析から、各人がより健康に生きる為に最適な栄養素を教えてくれます。栄養素の補給はクリニックの推奨するサプリメント、食事指導で行われています。

 

このサプリメントは医療機関が推奨するもので、高機能な為、少々お高めです。私はサプリメントを購入し続けるのは、経済的に厳しかったので、栄養指導をもとに主に食生活を改善して行きました。食生活に対しての関心や知識が増え、とても良い学びに繋がりました。

 

心と体は密接に結びついていて、目に見える数値だけでは測れません。血液検査の数値がその人のベストになれば全てが上手く行く、というのでは決してないと思っていますが、自分の事をある側面からより深く知るきっかけになった療法だと思っています。