春の匂いと自律神経

今日神戸は曇り空。でも風は無く、気温は高くて、湿った空気には少し春の匂いが混じっていました。

 

日本には四季があり、それぞれの季節の自然の美しさ、旬の食材、地域の文化を楽しめるのは、本当に贅沢で幸せな事ですが、同時に、自然のダイナミックな気候の変化に私達のからだとこころは対応していかなければならないのです。

 

冬はからだを冷やさない様に、梅雨には水が、夏には熱がからだに溜まらない様に、春や秋には解毒を促し、少し物悲しくなるこころを整えたり、自然に合わせて人も結構やることが多いんです。

 

でもエアコンがあるせいで、冬に暖かい部屋で冷たいアイスを食べる、夏は普通なら熱が溜らない様にするところが、エアコンで体が冷えてしまう。世界中の食材が手に入るし、ビニルハウス栽培で旬に関係無く色んな物を食べている。寝る直前までスマホを触る。多忙でストレスが溜まっている等々、季節の変化にからだとこころを順応させる為に重要な自律神経を乱す要素で溢れています。

 

ちなみに、自律神経は意志に関係なく働いて私達の生理機能を保っています。例えば眠っていても心臓が動いていたり、息をしているのも自律神経が調節してくれているからです。

 

意思に関係なく働くのだけれど、それを整える事も私達には出来ます。例えば朝はしっかりと朝日を浴びる。適度な運動をする。就寝前はゆっくりと過ごしスマホを見ない。緊張状態が続いている時は腹式呼吸で副交感神経を優位にする。ストレスを感じる時は自然の中に身を置く、等。

 

星と海の「癒し全身オイルトリートメント/心で触れるボディワーク」の特徴の一つであるゆっくり触れる、という方法も自律神経を整える働きがあります。マッサージを受けると大抵、緊張状態の時に優位になる交感神経は沈静しますが、比較的早い動きのマッサージではリラックス状態の時に優位になる副交感神経は横ばいのままです。でもゆっくりと丁寧に触れると、副交感神経が優位になり、より効果的に自律神経が整います。(ゆったりセラピー協会が2014年に行った実験で実証されました。)

 

自律神経はホルモンバランスや免疫とも連携しながら、日本の美しい四季の変化を楽しめる様に休まず働いています。私達の内側にある自然と外側にある自然が上手く共鳴しながら過ごして行ける様に、季節の変わり目には特に、からだとこころの声に耳を澄ませ、労わってあげましょう。