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膝に激痛、白い影の正体

1年前の7月の日の朝、起きると左膝が熱く酷い痛みと腫れているせいで曲げる事も出来ず、布団の中で「何が起こった!?」と驚いた事を思い出しています。

 

前日に膝をぶつけた事もなく、どうしてなのか?以前整形外科で施術をしていた時、「急に手や足が腫れた、こけたりぶつけたりもしていない」、と病院に来る人が結構いました。多くは免疫力が低くなっている高齢者で、皮膚の細菌感染による、蜂窩織炎という診断だった事を思い出し、少しそれが頭をよぎりました。

 

でも半年程前から夜に横を向いて寝る時に両膝が重なって当たると左膝の内側がじんわり痛くて、膝と膝が当たらない様にずらして寝る様になっていて、酷い痛みが出た日の1週間程前から痛みが増してきていました。

理学療法士の友人に相談すると、よく運動する人やランナーに多い鵞足炎(がそくえん)では?と言われましたが、それとは痛い部分が少しずれている様で、病院に行ってみようか、と思っていたところでした。

 

激痛で曲げられない足を引きずって病院へ行き、レントゲンを撮りましたがハッキリとは分からず、続いてエコーを撮ると豆のような白い影が。影の正体は、石灰沈着物。体内のカルシウムが何らかの原因で塊となり、私の場合は、膝の内側にその塊が出来て周辺にある腱や靭帯に接触して炎症を起こして痛みが出たのです。

 

鎮痛薬、なるべく患部を冷やす、湿布をする等して1週間程で痛みが引くでしょうとの事でしたが、歩くのもままならない状態ではマッサージが出来ないので、追加で患部に注射を打ってもらいました。激痛は和らいだので、膝を曲げないマッサージをするには問題なくなりましたが、腫れた膝を深く曲げるのは難しく、フットバスで足を拭き取る体勢をとる事が出来なかったので、膝が曲がるまでフットバス無しにさせて頂き、お客様にはご迷惑をおかけしてしまいました。

 

体内のカルシウムは最初ミルク状から粘度を増し、時間の経過と共に徐々に硬くなり石膏状にまでなり周りの組織を傷付けます。石灰沈着物は体中の関節やその周辺、血管にまでも出来る事があるそうで、四十肩五十肩と間違われ易い肩関節に出来る事が多いのは知っている方も多いかもしれません。40代以降の女性が多く発症する傾向があり、ホルモンバランスが関係しているとも言われていて、大人女子のからだの変化あるあるなんです。

 

この膝の痛みを経験して感じた事は2つ。

自分のからだ、細胞の一つ一つが確実に歳を重ねて変化して行っているという事実。 

もう一つは、膝の痛みを抱える人の苦労。数日間の膝が痛みで曲がらない生活は、とても不便で、便座に座るのも一苦労(和式だったら無理だった!)、入浴時にバスタブを超えられないから湯船には浸かれない、階段の昇降は痛みの無い右足で出来るけど、右足も疲れる~!等々、想像以上の大変さ。

 

周りに酷い膝痛の人が数人いて、大変さを親身に思っていたつもりではいたけれど、自分が体験して、初めてその深刻さを知りました。ずっとこの痛みを抱えているなんてなんて大変なんだ、と。痛みって、本当に自分で感じないと分からないなぁと。それでも痛みの感じ方は人それぞれなので、完全に他の人の痛みを分かる事はないのだけど。

 

そう、何故1年後の今、このブログを書いているかというと、少し前からまた左膝が熱を持っているのです!!痛くはないけど、確実に熱感がある。痛みが無くなっても、石灰沈着物はそのままそこに在り続ける場合も、徐々に吸収されて消失する場合もあるそうで、私の場合、どうやらヤツはまだそこに居るようなのです。。。

 

からだの痛みや変化はいつでも私に何かを伝えようとしてくれているように思います。その時は何の事か分からない事もあるかもしれませんが、少し先に色んな形で分かる事があるかもしれない。一生添い遂げて行く大切なパートナーであるからだ。

 

今日は骨の問題にはコレ!のイエローイライトのパックをして、近いうちに病院にチェックに行ってみようかな、と思います。